神の時間CJK55

風かおる美しい季節になりました。今月、私たちは神の母であるマリア様の月を迎えています。皆さんはミサの前にロザリオの祈りを唱えていますね。マリア様を通してイエス様に祈る時、親孝行なイエス様ですからマリア様の願いを聞きいれてくださるでしょう。

先月起きた韓国客船セオル号の沈没事件で、犠牲になった人々のために皆さんが共にお祈りくださってありがとうございます。韓国、日本、そして全世界の人がその苦しみを共有し、祈って下さることに感謝致します。

この事故は韓国国民に深い悲しみと怒りをもたらしました。次々と判明する真相に憤りと失望を隠す事ができません。今回の事故で愛する人を失った両親、家族は今その苦しみの真っただ中にいます。そんな中、亡くなった生徒の一人は、自分の救命道具を友達に差しだしていたことが携帯電話の録画で分かりました。彼女は、その時はまさか自分が死んでしまうと思わなかったでしょうけれど、自分の事より不安におびえる友人の為に勇気ある行動を起こしました。この素晴らしい行為は悲しみに沈む多くの人に、勇気と希望の光をもたらしました。きっと彼女はいつも他者を想い、隣人を大切にする生き方をしていたのだと思います。彼女は神様から義とされて天の国に迎えられたに違いありません。

私たちは明日がどうなるか誰も知りません。だからこそ、全てのことを神様に委ねて現在(いま)を生きることが大切です。神様の時間には過去と未来はありません。神様が私たちに与えて下さっているのは「現在(いま)」だけなのです。この現在(いま)ということばは英語でプレゼント(present)と言いますね。それは、ギフト、贈り物と言う意味もあります。私が今ここに住んでいること、今、生きているということは神様からの贈り物、プレセントです。神様と今共に生きていることは大きな祝福です。私たちは明日のこと、過去のことを心配せず、今この瞬間を神に感謝して、精いっぱい今日を生きて行きましょう。

教会だより「二十六聖人」平成26年5月号巻頭言より