CJL09世界で一番大きなギャンブルしませんか?

「人間は考える葦である」という有名な言葉があります。フランスの数学者、哲学者であるブレーズ・パスカル(1623-1662)が「パンセ」に残した言葉です。この驚くべき天才は16歳ですでに数学者としての名声を鳴らし始め、19歳には、計算機を発明し、「確率の理論」を確立したし、23歳には「流体力学」を創始しました。しかし、彼はまた熱心な信仰者だったという事実はよく知られていません。

明朗な性格で日々を楽しむ生活でしたが、体が弱々しいパスカルは31歳の時に事故に遭い、危機的な状況に至ったが、病んで寝ている間に、改心して残りの人生を神に奉献することを心に誓いました。パスカルは、回復されてから自分の服の裏に「哲学者の神ではなく、アブラハム、イサク、ヤコブの神を。主よ、あなたの言葉を忘れることはない。アーメン」と縫い込んで死ぬまで体から離しませんでした。以来、パスカルは、世俗的な交流と放蕩の生活を切って、貧しい人々と病院を捜し回って病む人々への奉仕の人生を生きていて、その有名な「パンセ」も本来の哲学書としたものではなく、当時の人々に神徳と謙虚さを説き明かすために書いたものです。パスカルは「パンセ」の中で数学者らしくこう言います。

《神様がおられるのか、おられないか? デモンストレーションでは、この問題を解決することができませんので、ギャンブルをしなければならない。勝率は半々であるが、もしおられないということにかけたが神様がおられるなら、永遠の罰を得るものになるでしょう。
もしおられるのにかけたがおられない場合は、元手にはなりますが、しばらくの生活を善良に過ごしたことで損害をいくつか被っただろうが、自分が亡くなった後、残された皆さんからこの方は素晴らしい良い方でしたと思い出が残ることでしょう。確かに世の旅路には損害があっても素晴らしい名誉が与えられるでしょう。でも神様が本当におられるなら永遠の命を得ることになる。有限な人生を歩んで無限な命を得るギャンブルなので、無条件に神がおられるために歩かなければならない。》
パスカルの面白いお話ですが何故か心に響いています。 2014年私は今も神様に何を幾ら賭けているかな?

教会だより「二十六聖人」平成26年7月号巻頭言より