XtlJ9jc5iSf_AScSuFId7-IGZKkD05OZSrO3UWqkcuAドバール神父様を訪ねて~感謝と祈り

7月20日に日本からの一行を迎えるまでの一週間、私は以前日本で宣教していたフランス人の神父様や、フランスで宣教している韓国の先輩神父、留学中の後輩神父たちと久しぶりに会いました。互いの旧交を温め充実した楽しい時間を過ごすと共に、其々遠い異国の地で生活するすべての神父たちを誇らしく思いました。

 

 

アジア、欧州、世界中どこであっても、自分の国を離れて外国で生活することは大変な苦労と寂しさがあることを共感しました。それなのになぜ私たちはキリストと教会のために前進するのかという重要な問いかけに、「苦しみの時間にも意味があり、神様のお導きによってその苦しみは必ず熟成され、良い時間となる。」という彼らの言葉が心に残っています。

川崎の浅田教会で司牧されていたプラド会のマクシム神父と、横浜教区司祭の上原神父と、ブールジュ(Bourges)司教区のアンリシィモン(Henrichemont)の小教区で四日間を一緒に過ごし、フランスの教会の雰囲気を肌で感じる良い機会に恵まれました。この小さな田舎の聖堂は、150年前の琉球(現在の沖縄)で日本の再宣教を準備されたジェラード司教様の出身教会で、聖堂には墓碑もそのまま残されていることを知りました。

村の人たちはなぜこの地に日本から巡礼者が来るのか当初は分からなかったのですが、日本をよく知っているマクシム神父様のお陰でよく分かるようになったそうです。まさに、マクシム神父様は日本とフランスの懸け橋となりました。

さて、今回の旅の目的はドバール神父様を訪ねることでした。初めてお目に掛かった神父様の印象はとても元気でユーモアがあり、日本語も流ちょうで、お話も面白く、まだまだ日本のことは忘れておられません。いろんな写真や映像で神父様を知っていた為か、初対面なのになぜか懐かしささえ感じました。想像していた通りドバール神父様はお父さんのような方でした。

ドバール神父様と最後にリヨンを一望する丘に建つマリア大聖堂を訪問した時、神父様は何度も「私のために祈ってほしい!」「天の国に帰れますように罪の多い私のために祈ってほしい。」とおっしゃっていたのが心に残っています。私は神父様に 「これからもお元気でいて下さい。大好きな和食を召し上がりたい時は、リヨンに居る後輩にお願いしておきましたから、一緒にお出かけ下さい。」と申し上げました。これがドバール神父様との最後の別れとなるかも知れないという寂しい気持ちで一杯でしたが、車でお送りするという懇願を振り切り、「サラバ!」と言ってお一人で帰って行かれました。その姿を見送りながら、今日まで二俣川教会と共にいてくださったドバール神父様と、いつも共に居てくださった神様の愛に感謝しました。

今回のミッションであるドバール神父様訪問が素晴らしいものとなったことを心から神に感謝します。ドバール神父様、本当にありがとうございました。

「サラバ!」

教会だより「二十六聖人」平成27年9月号巻頭言より