CJA05イエス様の聖心と聖母マリア様
六月はイエス様の聖心(みこころ)の月です。イエスの聖心と一番近い関係を持つ方はもちろんマリア様ですが、聖母マリアをイエス様の聖心と関連づけて黙想する人は珍しいかもしれません。そのためほとんどの信者は聖母マリアに「イエスの聖心の母」という称号があるという事実さえ知らない人が多いようです。新約聖書には聖母とイエス様の特別な関係を言及した箇所がとても多く、息子イエスを母の愛と慈しみで支えたマリア様、また、息子イエスが歩んだ十字架の道を苦しみと共に歩いた母であるマリア様が、神の愛の模範として福音書に記されています。

聖母マリアは私たちにいつもこのようにおっしゃいます。「イエスの聖心の内に、イエス様の愛と慈しみを体験しなさい。」と。またイエスの聖心は「あなたが私の心に近づきたいなら、聖母に倣いなさい。聖母が必ずその道を示して下さるでしょう。」とおっしゃいます。聖母を黙想するならばイエス様の聖心に近付くことができるし、イエス様の聖心を黙想するならば、聖母の大きな愛を黙想することができます。ラテン語には「Ad Jesum per Mariam」、訳すと「聖母を通してイエス様へ」という表現がありますが、これは私たちがイエス様の聖心を聖母に願い求めるなら、  聖母は私たちの祈りとその意向をイエスの聖心に届けてくださるという意味です。
神様の最も大切な掟は、愛です。イエス様の聖心に聖母マリアと共に、私たちの信仰生活に愛の花を咲かせるために、神の愛を黙想することは大切なことです。 また、聖母マリアは神の母でありイエス様のお母さんです。息子であるイエス様を愛されたように、聖母マリアは神と隣人を愛する私たちを素晴らしい道へと導いてくださるでしょう。皆さんの信仰生活がイエスの聖心と聖母マリアの愛の内に根を下ろし、平和の花を咲かせることが出来ますようお祈り致します。

教会だより「二十六聖人」平成28年6月号巻頭言より