罪と死に打ち勝たれたイエス・キリストは、まことに復活されました。アレルヤ。アレルヤ。

イエス様の死によってわたしたちの死を滅ぼし、また、復活によって新しいいのちへの道を開いてくださった神様の慈しみと平和が、信者の皆さんの上に豊かに注がれるよう、お祈りいたします。神様は、ご自分の独り子の十字架の受難と死は望まれましたが、その独り子が墓の中で朽ちるのは望まれませんでした。その聖なるみ旨はたたえられますように。そのみ旨は、実に、わたしたちのためだったのでしょう。神様は、イエス様の十字架を通して、わたしたちの罪がどれほど重くて深いものなのかを示されました。その重さと深さは、各々の死を通しても、取り戻すことができないほどでしょう。でも、神様はそんなに憐れなわたしたちのために、イエス様を復活させてくださったのです。それは、わたしたちが自分の重い罪によって、死の深い淵に沈んでしまうことを望まれなかったからです。まさに、イエス様の死と復活は、イエス様だけの死と復活ではなく、イエス様を信じるすべての人の死と復活となったわけです。

イエス様の復活を通して、罪人への刑罰のしるしであった十字架は、罪のゆるしのしるしとなりました。同じく、死者の住処のしるしであったイエス様のお墓は、新しいいのちのしるしとなったのです。こうして、神様はすべての人を、十字架による罪のゆるしへ、また、新しいいのちへと招いてくださったでしょう。 今、わたしたちはその神様のお招きに答えて、イエス様の十字架に古い自分自身を釘付け、イエス様と一緒に葬られることを願うべきです。なぜなら、それによってしか、わたしたちはイエス様の新しいいのちにも与れないからです。イエス様の復活によって、罪から赦しへ、闇から光へ、死から命へ、絶望から希望へ、分裂から一致へ、新たな扉が開かれました。神様と隣人との聖なる交わりへの扉を開いてくださった神様は、賛美されますように。信者の皆さんには新しい道が開かれ、その道を愛と慈しみと喜びを持って、共に歩むことができるようにお祈りいたします。